酒屋が角っこのスペースを解放して、買ったもんを勝手に呑んでいいよ、というのが角打ちなんだけど、最近は単なる立飲みや、椅子もあるし酒屋でもないちょっと低価格な店まで角打ちと言ってる。
酒屋がやってるけど、息子の代になり、販売より完全に飲食させる方向に向かっていて、ちょっと一手間かけて『料理』になりかけのものを提供するとこもある中、正しすぎる角打ちがある。
「角打ちは10分以内でお願いします」という貼り紙が、うちは本当に酒屋なんでグダグダ呑まれると迷惑なんだ、という正当性を主張している。
でも、福岡は上手に酒を呑む客が少ない。
銀座の一流の有名なBarで修行して福岡で開店したバーテンダーの店に常連がやって来て「ハイボール」と注文し、「銘柄は何で作りますか」と聞かれ「なんでもいい」と答えたり、生ビールばかり頼んだりする。
どこの呑み屋でも『常連』は『毎日来る』だけで酒にもアテにもこだわりがなく、千円行くか行かないかの単価で長居する。
この角打ちも、2,3人で入って来て発泡酒1本でだらだら喋ったり、大声で社会に対する不平不満を言って隣の客に同意を求めたりする常連がいる。
とても残念だ。
それと、スルメや豆などの乾き物しかなくて、竹輪やカニカマのようなしっとりしたものを置いてないのも残念だ。